九産大の大麻事件、職員が証拠処分指示？

　九州産業大学（福岡市東区）の学生らによる大麻栽培事件で、
６月に大麻取締法違反（譲受）の疑いで逮捕された同大芸術学部の学生（２０）が、
厚生労働省九州厚生局麻薬取締部の調べに対し、
「逮捕前に大学の職員から大麻にかかわる品を処分するように言われた」と供述したことが、
捜査関係者の話でわかった。
大学側は否定しているが、３日、学内に設置した「大麻事件調査委員会」で、
こうした点についても調査することを決めた。

　捜査関係者によると、学生は、逮捕される３日前の６月１４日朝、職員が自宅を訪ねてきて食事に誘い出され、
同じ学部の別の学生が大麻に関連して逮捕されたことを告げられたと供述。
その上で大麻にかかわる品を持っていれば処分するようにと促され、事実を口外しないように働き掛けられたという。

　学生は、職員の働き掛けで「吸引器を捨てた」と供述。
取締部が学生宅を捜索した際に吸引器は見付からなかった。
取締部はその後、捜査に支障を来すような学生への接触はしないよう大学側に申し入れたという。
　
　大学側は「職員の訪問は、学生逮捕を受け、出席率の悪い学生への生活指導だった」とし、
「逮捕された学生と面識があるかを尋ねただけで大麻の話はしていない。
そのような行為は犯罪行為であり一切ない」と説明している。
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news02.asp?kiji=5170